東京、10月29日
駐日クウェート国アルオタイビ大使がCOP-MOP5に出席

駐日クウェート国大使アブドゥル・ラーマン・アルオタイビとクウェート国派遣団は、10月11日から15日に名古屋で開催された「カルタヘナ議定書第5回締約国会議(COP-MOP5)」に出席した。

オブザーバー国のクウェートは、COP-MOP5が示す生物多様性の重要性を高く評価しており、同本会議及び専門分野に関するワーキンググループや各種イベントに参加した。

また、国家、国連機関、政府間及び非政府機関、学界、産業界などからの代表者約1600人が参加した同本会議では、「名古屋・クアラルンプール補足議定書」のほか16項目が採択された。

更に、アルオタイビ大使は、10月18日から29日に名古屋で開催された「生物多様性条約第10 回締約国会議(CBD COP10)」にも出席し、クウェート国を代表して基調演説を行った。同本会議には、193カ国代表、及び7000以上の国連機関、政府間及び非政府機関、地元コミュニティー、学界、産業界などの代表らが出席した。

CBD COP10では、戦略、実質、管理、予算などに関する項目が検討され、新たに47項目が採択。また「2011-2020年CBD戦略計画」及び「遺伝資源へのアクセスとその利用から得られる利益の公正かつ衡平な配分(ABS)」が採択されたことにより、同本会議は歴史的な成功を収めたとも言える。

アルオタイビ大使は、基調演説で、同本会議に出席した高官らに対し、今年度におけるクウェート国の国家事業の一つである生物多様性保全プログラムに準じた国際生物多様性戦略の目標達成に向けて尽力する旨表明した。また、生物多様性の価値とその資源を重視するクウェート国は、自然保護区と海洋保護区の設置、サンゴ礁群の観察、人工岩礁の査定、有害なコケ類の除去など、多様な生息環境の観察を実施する意向である旨述べた。加えて、クウェート政府は、1992年にリオデジャネイロで開催された国連地球サミットで著名した国際協定の一つであるCBDに基づき、その他多数の重要プロジェクトの実施に向けて最大限の努力を投じる意向である旨強調した。