2013年11月09日(東京)
達増拓也岩手県知事、クウェート国大使館を訪問、震災復興支援への謝意を表明
達増拓也岩手県知事は、県の幹部職員とともに在京クウェート国大使館を訪問、2011年の東日本大震災に伴う地震や津波により生じた被災地住民の困難を軽減するために、惜しみなく提供された支援に対して、クウェート国首長とクウェート国民への謝意を述べた。
達増知事は、アブドゥルラフマーン・アルオタイビ駐日大使に対して、復興支援への感謝と復興の進捗状況を述べた。
達増知事はアルオタイビ駐日大使に対し、三陸鉄道南リアス線の全面開通が来年4月に予定されており、その際にはまた是非とも岩手を訪れてほしいと述べた。
岩手県の東部沿岸、大船渡市とその周辺の地域住民の生活に欠かせない三陸鉄道南リアス線は、クウェート国の支援を活用して、今年4月、およそ2年振りに一部運行を再開した。2011年3月11日の東日本大震災の地震と津波の被害を受け、三陸鉄道南リアス線は車両、線路、橋梁、駅舎などに甚大な被害を受け、運休を余儀なくされていた。
震災後、シェイク・サバーハ・アルアハマド・アルジャーベル・アルサバーハ・クウェート国首長の勅令を受け、クウェート国は日本に対し、500万バレルの原油(約5億米ドル400億円相当)を贈呈した。この原油を原資とした支援は、被害の最も大きかった岩手県、宮城県、福島県の三県に配分された。岩手県は、クウェート国から受領した義捐金およそ80億円を活用して、三陸鉄道再開のために新しい車両を購入した。
アルオタイビ大使は、達増知事に対し、岩手県民の生活再建に尽力する、達増知事と県職員皆さんの奮闘を称賛するとともに、日本とクウェート国の友好の絆がより強固なものとなって新たな時代を迎えることへの期待を述べた。