東京、8月28日
クウェート国が日本の新規投資を提案
駐日クウェート国大使アブドゥル・ラーマン・アルオタイビは、日本企業に対し、クウェート国における巨大な貿易投資ビジネスチャンスに向けて動き始めるよう促進した。クウェート国は、総額300億クウェートディナール(約1,030億米ドル)相当の投資を計画している。
同月27日(金)都内で開催された第24回国際セミナー「地球的共通課題への取組みと国際社会の連携-エネルギー、環境、情報通信、資金協力」(財団法人国際研修交流協会主催)において、アルオタイビ大使は、日本の大企業は、クウェート国が掲げる前例のない大規模な「五カ年開発計画(2010-2014年)」の一部である新規投資事業に参入する機会を有している旨述べた。同計画の巨額な投資は、石油産業部門のみならず、環境、原子力、水資源、インフラ基盤、情報システム、教育、観光産業を含む。
また、アルオタイビ大使は、日本とクウェート国の協力関係が、原子力の平和的利用や環境問題、情報通信システム、及び融資等、国際協力によって解決すべく問題対処の手本となることを望むとした。加えて、クウェート国と日本間において、両国のビジネスマン及び投資家等による意見交換や両国への訪問を通じて、双方の潜在能力・生産能力等を引き出すことの重要性を強調。右に関連して、日本が高い技術能力を有する一方で、クウェート国は豊かな財源と高い人材技能を有する旨主張した。
最後に、アルオタイビ大使は、来年迎える日本・クウェートの外交樹立50周年に向けた更なる両国の歩み寄りを期待する旨述べた。