東京、2011年7月11日
在日クウェート大使館が日本財団に義援金50万円を寄贈

在日クウェート国大使アブドゥル・ラーマン・アルオテイビが、3月11日に発生した東日本大震災による被災者の方々への義援金として50万円を日本財団に寄贈した。 アルオテイビ大使は、日本財団の笹川陽平会長より同財団が震災後の迅速な復興支援事業に取り組むため、大使館の協力・支援が必要であるという提案書を受け取った。 アルオテイビ大使はその依頼を快諾し、2011年5月14日に在日クウェート国大使館が主催したチャリティーバザーの収益金の一部となる50万円を日本財団へ寄贈することにした。 笹川会長はアルオテイビ大使の提案の承諾、また日本に対する温かい厚意に心から感謝の意を表した。また、笹川会長はクウェート国が500万バレルの原油をクウェート国首長シェイク・サバー・アハメッド・アルジャビール・アルサバーハ陛下の意向により無償提供したことにも触れ、日本政府がクウェートからの支援を記憶にとどめるだけでなく日本の人々がその支援によりどれほど助けられ、恩恵を受けたかを目に見える形で示すことが必要だと強調した。 「

私達はクウェート政府とクウェート国民の皆さんの団結力に感動しました。」と笹川会長が述べたのに対し、「日本財団の活動に感謝するとともに、私達の心ばかりの寄付が被災者皆様への日本財団の活動にお役に立てればと心より願っています。」とアルオテイビ大使が述べた。 大使は3月11日以降人々が今も心を痛めていることに触れ、今後もクウェートが一丸となって日本を支援していく旨を伝えた。さらに、アルオテイビ大使は笹川会長に、「クウェート国民及び政府を代表してご遺族の方々に心からお悔やみ申し上げるとともに、未曾有の大地震で被災されたご家族、友人の皆様に心よりお見舞い申し上げます。日本の友人の皆様が中東危機の際に助けてくれたときと同じように、私達も日本と共にあり、世界中にいるクウェート人の一人一人が皆様の側にいることを覚えておいてください。今年はクウェートと日本の国交樹立から50年という記念すべき年であり、私達は友人の皆様の力になれることに誇りを持っています。」と述べた。 公益財団法人日本財団は笹川平和財団の中の笹川中東イスラム基金(SMEIF)と姉妹団体にあたる。笹川中東イスラム基金(SMEIF)は日本の民間財団として、中東諸国の関係機関や関係者との協力を得て、中東域内の平和と安定、持続的発展に積極的に貢献することを目的としている。