東京、2011年12月14日
クウェートから無償提供された震災復興支援の為の原油輸送が完了
水曜日、経済産業省の北神圭朗大臣政務官は前クウェート開発省のアブドゥルワハブ・アルハロウン大臣との会合で、日本で3月に起こった震災へのクウェートからの500万バレルの原油提供を始めとする惜しみない支援、同情、応援への感謝の意を改めて述べた。北神政務官は、「日本政府、国民を代表して、シェイク・サバーハ・アルアハマド・アルジャビール・アルサバーハ首長、クウェート政府、及び国民の惜しみない支援に心より感動致しました。」と述べた。
さらに大臣は、「今回のクウェートの支援は、日本とクウェートの強い結びつきを証明した。」と二国間の友好がさらに発展した旨述べた。クウェートの500万バレル(5億USドル相当)の原油提供は、マグニチュード9を記録し2万1千人の死者、行方不明者を出した3月11日の東日本大震災復興支援の為、アルサバーハ首長により4月に決定が下された。北神政務官は、提供された原油の第一弾は10月に到着し、500万バレル全ての原油が11月に4つの精製所に到着した旨述べた。無償提供された原油は5億USドル分に相当し、日本の原油輸入量の日量440万バレルを上回る。原油は相当額に換金され、日本赤十字社を通して被害が特に深刻だった3県に義援金として寄付され、インフラ復旧、教育、雇用、農業復興を含む8つのプロジェクト運営に活用される。
アルハロウン前大臣は、日本国民にお悔やみの言葉を述べ、「今回のクウェートからの支援は、日本が以前クウェートを支援してくれた事に対する恩返しと友情の証を証明するものです。
また、1991年の湾岸戦争でイラクに侵略された際、日本がクウェートを支援してくれたことを忘れていません。」と語った。また大臣は、震災の際に日本人が見せ「世界中が感動した」回復力と忍耐力に感動した旨述べた。北神政務官とアルハロウン前大臣は、二国間が様々な分野で協力を促進していることを踏まえ、クウェートと日本が国交樹立した50年前より二国間関係が発展している旨確認した。両国の高官が、水曜日に行われた16回クウェート・日本ビジネスマン委員会会議に出席した。
会合には、在クウェート日本国大使館小溝泰義大使、在日クウェート大使館モハメッド・アルムタイリ一等書記官、クウェート・日本ビジネスマン委員会共同議長を務めるカレッド・アルサガー氏と齋藤 宏氏も出席した。アルハロウン前大臣は火曜日に来日した。