2012年7月19日(東京)
アルオテイビ駐日大使、日本赤十字社に2百万ドルの寄付を届ける:近衛社長、謝意を表明

アブドゥルラフマーン・アルオテイビ駐日大使は、日本赤十字社本社において、近衛忠煇日本赤十字社社長に対し、クウェート国からの2百万ドルの救援金を贈呈した。この救援金は、クウェート国シェイク・サバーハ首長殿下が、今年3月に国賓として訪日した際、支援を表明していたもの。

日本赤十字社の近衛社長は、クウェート国政府と国民に対し、その大きな支援への感謝の意を表し、また両国間の深い関係に言及した。近衛社長は、この支援は、昨年3月の大震災時に、地震や津波の被害にあった地域の生活再建や復興、そして、福島原発事故関連で生じた諸問題の解決に役立つであろうと述べ、また昨年大震災以降に既にクウェート国から送られている、5百万バレルの原油の無償提供による基金をもとに、被災地3県で既に実現されつつある様々なプロジェクトについても、説明を行なった。

アルオテイビ駐日大使は、この救援金は両国が強い絆で結ばれていることのひとつの証であり、クウェート国民は、友人である日本国民が震災の被害を乗り越えるために、この救援金が長期にわたって役立つものになるよう願っていると述べた。アルオテイビ大使はまた日本赤十字社について、日本国内だけでなく、海外においても困窮にある人々を救援する事業に従事していることに鑑み、大震災の被災地においても、生活再建や復興事業に必要な事業がいち早く遂行され、被災地の人々に一日も早く、日常生活が戻ることを願うとともに、日本国民は、その長い歴史において、様々な苦難を乗り越えて幾度も復興を果たしてきた過去があり、このたびも必ずその不撓不屈の精神を発揮してくれるであろうと付言した。