2013年2月25日(東京)
アルオタイビ駐日クウェート国大使、岩手県三陸鉄道の復興の進捗を称賛

アブドゥルラフマーン・アルオタイビ駐日クウェート国大使は、岩手県大船渡市の戸田公明市長及び望月正彦三陸鉄道株式会社社長の表敬を受けた。

戸田市長及び望月社長は、2011年3月11日に発生した東日本大震災と、この際に日本の東北地方東部沿岸を襲来した津波の被害の後、クウェート国が救援のために寄附した莫大な原油に対し、最大限の感謝の念を表した。

戸田市長及び望月社長はまた、最新の報告として、クウェート国からの支援で製造された三陸鉄道の新型車両3台が、4月から岩手県の被災地沿岸の住民のために運行を始める旨を大使に伝えた。この新型車両は、1台約1億5千万円、約163万米ドル相当。

新型車両の側面には、クウェートからの支援に対する感謝のメッセージが日本語、英語、アラビア語で記された。また、車両の前方と後方には、クウェート国の国章が描かれている。

岩手県の三陸鉄道南リアス線は、東日本大震災で被災して以来不通のままだったが、今年4月に、2年振りに運行を再開する予定。これに先立ち、津波で被害を受けた車両に代わる新型車両が、大船渡市に到着した。

新型車両は、岩手県の大船渡市と釜石市を結ぶ三陸鉄道南リアス線で運航を開始する。津波により、線路や鉄橋が甚大な被害を受けたため、全線で2年にわたり、運休を余儀なくされていた。南リアス線のうち、盛駅と吉浜駅の間の約22キロが、4月3日に運行を再開する予定。

アルオタイビ大使は、被災地域の住民が日常生活を取り戻すために、戸田市長や望月社長はじめ関係一同が献身的に取り組む姿を称賛し、復興事業がさらに進展することを願った。