2013年6月12日(東京)
アルオタイビ駐日クウェート国大使、東京外国語大学訪問、学術交流の拡充に期待
アブドゥルラフマーン・アルオタイビ駐日クウェート国大使は、東京外国語大学を訪問した。同大学は、1856年に設立された、日本最古の国立大学のひとつであり、現在は言語文化学部と国際社会学部、大学院総合国際学研究科を擁する日本有数の専門大学である。同学訪問には、ムハンマド・アルオトマーン三等書記官が随行した。
アルオタイビ大使の訪問は、立石博高東京外国語大学長により温かく歓迎された。立石学長は、同学の歴史と、2つの学部、大学院、複数の教育研究機関よりなる現在の組織構成につき、大使に概要説明をした。
教育研究総括、国際戦略等担当の宮崎恒二理事からは、外国人留学生の受入れ状況につき、概要説明があった。続いて留学生日本語教育センターの藤森弘子教授より、同センターにつき説明があった。同センターは同学の1部局として1970年に設立された、日本語の初心者からでも受け入れ可能な研修施設。同学大学院総合国際学研究院の青山弘之教授が、アラビア語通訳で大使への概要説明を支援した。
続いて、同学アジア・アフリカ言語文化研究所の飯塚正人教授および錦田愛子助教より、同研究所につき概要説明があった。同研究所は、広くアジア・アフリカの言語や文化を研究する同大付属の施設であり、中東レバノンにも付属研究所を開設している。
学長との懇談および主要施設の概要説明の後、アルオタイビ大使は留学生日本語教育センターを訪れ、実際の授業の様子を見学した。アルオタイビ大使は、複数の教室で、日本語教育の様子を興味深く観察するとともに、ここで日本語の勉強を始めた世界各国からの留学生を、言語は人々や文化を理解するための強力な手段であると激励し、またそれぞれが将来、日本と自国との懸け橋の役割を果たすようにとの希望を述べた。