2014年6月10日(横浜)
クウェート国大使夫人、横浜の非営利団体を支援

ジャミーラ・アルオタイビ駐日クウェート国大使夫人は、神奈川県横浜市の観光地や繁華街に隣接した地区寿町で、独居生活を送る社会的弱者に対し、医療、衣服、食事、就労、住居に関する支援活動を行っている非営利団体の施設を訪問した。

認定NPO法人「さなぎ達」の理事長であり、「ポーラのクリニック」の院長でもある山中修医師は、ジャミーラ夫人に対して団体のあらましを説明した。この団体は、ホームレス生活者の日々の暮らしを支援するために、15年前に設立されたという。

創設に携わった桜井氏は、夜の寿町を食料や衣服をもってパトロールし、路上生活者のニーズに耳を傾けた。山中医師が活動に参加してからは、医療支援も行うようになった。この団体は、「誰もひとりぼっちにしない」をミッションに掲げている。

ジャミーラ夫人は、山中医師による簡易宿泊所の巡回診療に同行した。患者は主に、高齢の重篤患者だが、最低限の公的支援を受けながら、一人で暮らしている。ジャミーラ夫人は、ひとりひとりの患者に声をかけ、励ましながら回復を祈った。

NPO団体の作業所を訪れたジャミーラ夫人は、施設の利用者と職員の昼食にと、クウェート郷土料理、スパイシーな鶏肉の炊き込みご飯のヨーグルトソース添えのお弁当30食を差し入れした。同席していた利用者達は、珍しい中東の食事を喜んで食した。ジャミーラ夫人はまた、クウェートからの土産物を利用者ひとりひとりに手渡した。利用者は、ジャミーラ夫人にクウェート国について質問をしたり、差し入れやお土産に感謝の言葉を述べた。

ジャミーラ夫人はまた、寄付金もこの団体に贈呈した。社会の公的支援の枠の縁にいる要支援者に対して、熱心に支援の手を差し伸べようとするジャミーラ夫人の取り組みには、山中医師や団体の職員たちもしきりに感心していた。ジャミーラ夫人は、今後もできる限りの支援を続けると誓った。

同じ週の3日後の金曜日、ジャミーラ夫人はこの団体に対する追加の支援を実施した。トマトや玉ねぎ、キュウリなどの野菜の箱や、40キロのお米、パスタやビスケットの段ボール箱が、この団体に届けられた。利用者や職員は、支援の到着を喜んで迎え、ジャミーラ夫人の寄付に対する感謝の意を表した。