2014年6月16日(東京)
クウェート・日本関係は、ますます強固なものに-クウェート大使語る

クウェート国と日本との強固な二国間関係と、互いに更なる協力関係や交流の機会を模索する姿勢は、試練の時にこそ明白になる。その一つの例が2011年3月11日に日本を揺るがした地震と津波の災害の時のことだ。その時クウェート国民と政府は、それぞれに全力を尽くして日本を助けようと奔走した。

アブドゥルラフマーン・アルオタイビ駐日クウェート国大使は、情感を込めてこのように述べた。アルオタイビ大使は、高橋はるみ北海道知事の招聘に応じ、湾岸協力会議(GCC)諸国の大使らと共に、6月13日から15日にかけて、北海道を訪問した。この招聘は、北海道と湾岸協力会議諸国との関係の強化を目的とするもの。

北海道を訪れたGCC諸国大使らは、双方の協力関係の促進を図るための経済フォーラムに参加した。この席上アルオタイビ大使は、クウェートは魅力的なビジネスチャンスに恵まれていると強調し、投資家や企業にとってのクウェート経済の魅力を説明した。

石油関連分野における交流や協力関係に加えて、両国は科学、技術、保健医療分野での協力も進めている、とアルオタイビ大使は付言した。

アルオタイビ大使が参加したこの経済フォーラムには、松島みどり経済産業副大臣、高橋はるみ北海道知事、北海道内の複数の地方自治体の長のほか、実業界や経済界から、100名を超える参加者が集った。

北海道訪問中、GCC諸国大使ら一行は、道庁所在地札幌市にある北海道大学病院陽子線治療センターを訪問した。ここで一行は、最新のガン治療の手法と技術を紹介され、またこれらの技術をGCC諸国に導入することの可能性につき説明を受けた。一行はまた、札幌マスジド(北海道イスラム協会)を視察し、当地のイスラム教徒に対して、地方自治体の定める要領に沿いつつもどのような支援が可能なのかどうかを検討した。

クウェート国大使館は、北海道での経済フォーラムの開催にあたり、英語と日本語による冊子を作成、配布した。「クウェート国要覧」と題されたこの冊子は、クウェート国の歴史、生活、経済の要点をまとめたもので、投資対象国としての利点にも焦点を当てている。この冊子ではまた、クウェート国がいかに人権、女性の権利、民主国家としての仕組みを尊重しているのかについても解説している。