2015年10月8日(京都・東京)
クウェート教育・高等教育大臣一行訪日、科学技術関連の国際会議に出席

クウェート国教育大臣兼高等教育大臣バーデル・アルイーサ博士は、STSフォーラム(科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム)第12回年次総会に出席するため、10月4日から6日まで京都を訪問した。大使館より、アブドゥルラフマーン・アルオタイビ駐日クウェート大使とユセフ・アルタルケット三等書記官も、大臣一行とともにこの国際会議に参加した。

STSフォーラムには、およそ100か国から1000名を超える、科学・技術、政策、ビジネス、メディアの各分野の世界的なオピニオンリーダーが集い、科学技術分野における最新の問題の協議や、国際的なネットワークワーク作りに励んだ。

期間中、クウェート国代表団は様々な会合やセッションに臨んだ。初日には、アルイーサ大臣は「科学技術閣僚関係大臣会合」に出席、2日目には、フォーラムの全体会合で「持続可能性に必要な社会革新」と題するプレゼンテーションを行った。

大臣とともに一連の会合に出席したアルオタイビ駐日クウェート国大使は、クウェート国代表団が本フォーラムに参加する意義を強調し、クウェートと日本国の間には、科学技術分野の歴史的な繋がりがあり、それは環境、水、石油化学、海洋資源など、両国の経済・社会基盤のあらゆる場面に及ぶものであると述べた。

アルオタイビ大使はさらに、アルイーサ大臣が一連の会合において主導的な役割を担ったことを称賛し、このことは、クウェートには、世界各国との知的学術交流の強化を通じて、最先端の科学技術の分野のすそ野を更に広げたいという熱意があるのだということを、日本と世界に対して強烈な印象を残すこととなったと述べた。

クウェート代表団として、高等教育省次官ハメド・アルアゼミ博士、教育省次官ハイサム・アルアサリ、私立大学評議会事務局長ハビーブ・アブール博士も本会合に参加した。

京都でSTSフォーラムが閉幕した後、大臣一行は東京に移動し、クール・アースのためのイノベーションフォーラム(アイセフ)の会合に出席した。本会合は、エネルギー・環境問題に対応するイノベーションの促進を目指した国際会議で、10月7日に開幕した。

日本国政府が主催したこの2日間の会合には、世界各国から1000名を超える研究者やビジネス界のリーダー、政策立案担当者が参加し、革新的な低炭素技術による温室効果ガスの削減を世界的規模で継続してゆくための方策について意見交換を行い、親交を深めた。アルイーサ大臣は初日の全体会合でスピーチを行い、気候変動問題への取組におけるイノベーションの役割の将来的展望につき見解を披露した。

アルオタイビ大使は、東京の大使公邸において大臣を主賓とする夕食会を主宰した。大臣と代表団に加え、クウェート石油公社のメシャリ・アルフムード代表ら日本に在住するクウェート国民や学生たちも、この夕食会に招待された。

クウェート国大使館からは、ハマド・アルムッラ一等書記官、モハメド・アルオトマーン三等書記官、ユセフ・アルタルケット三等書記官が大使とともに来客を迎えた。